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トップ
精神科リハビリテーション
精神医学・心理学的対応リハビリテーション

精神医学・心理学的対応リハビリテーション
発行年月2011年5月先崎章/著
【内容】
●身体リハビリテーションの関連スタッフ(PT,OT,ST,看護師,臨床心理士,CWほか)の多くは,うつや抑うつ状態にある患者など,心理面に問題を抱える患者に対応する機会がしばしばあるにもかかわらず,指導者や指南となる書籍がないので困っているという現実がある. ●身体リハを行うときに,精神面・心理面の問題をよく理解し,その理解に基づいた配慮をした対応をとることが可能であれば,リハの効果をさらに高めることが期待できる. ●本書は身体リハの関連スタッフに向けて,患者や障害者と向かい合うとき,より適切な実践ができるよう,精神医学・心理学的側面からアプローチしたリハの実際を紹介したものである. ●著者はリハビリテーション病院や総合病院精神科で20年以上にわたって実践を重ねてきたが,そこで蓄積してきた豊富な臨床体験・症例をもとに実際の対応法が示されている.
【目次】
・まえがき
第1章 リハビリテーションにおける精神医学,心理学的対応
  1.臨床に役に立つ内容をめざして
  2.リハ科の特殊性
  3.リハにおける精神医学
   [1]自殺未遂者へ対応する機会が増えている [2]神経行動障害の鑑別と対応 [3]身体疾患では説明できない症状への対応 [4]統合失調症者に対応するスタッフの不安や疲労 [5]激しい精神症状があると治療関係までに至らない [6]本人の対処法や行動を知る
  4.精神面,心理面への配慮は現在後退しているが
第2章 心理面の評価と対応
 1 リハに役立つ心理評価
  1.患者の背景
  2.対処行動
  3.受傷・発病前の知能
 2 リハにおける抑うつ状態への対応
  1.リハにおけるうつ
  2.対応の実際(抗うつ薬の投与も含めて)
   [1]十分量の抗うつ薬を十分な期間(数カ月間)投与すべき抑うつ状態
   [2]適量の抗うつ薬を投与しながらも対応やチーム医療を工夫していくべき抑うつ状態
   [3]抗うつ薬を投与するよりは対応法やチーム医療を工夫すべき抑うつ状態
  3.失語症者
  4.認知行動療法の併用
 3 リハや地域支援における脳卒中者,脊髄損傷者のうつ(depression)のエビデンス
  1.脳卒中後のうつ病(PSD)
   [1]PSDの疫学 [2]PSDと機能予後,生存率 [3]うつ病の診断法 [4]損傷部位との関連 [5]内因性うつ病の診断基準・評価尺度をPSDに用いた場合の問題点
  2.抗うつ薬による治療・予防
   [1]抗うつ薬(三環系抗うつ薬,SSRI)の効果 [2]抗うつ薬の予防投与
  3.脊髄損傷とうつ病
   [1]対処行動 [2]うつの診断と治療 [3]脊髄損傷後のうつの要因 [4]痛みとうつ病 [5]自殺未遂による脊髄損傷 [6]運動療法と脊髄損傷者のうつ
 4 リハビリテーションにおける心理的対応のスタンダード
  1.障害を告げる時にどういう配慮が必要か
  2.困った患者(家族)への対応
   [1]操作する患者 [2]怒る患者 [3]要求する患者(家族) [4]べったりとしてくる患者(家族) [5]拒否する患者
  3.リハの心理面に配慮した基本原則
   [1]包括的アプローチを行う [2]自己決定を尊重する [3]本人の参加を保障する [4]成功体験により心理的障害の軽減を図る [5]個別性に配慮する [6]不適応による身体機能の後退を予防する(再発予防の視点をもつ) [7]変化やリカバリーへの希望をもつ
第3章 障害適応へのチームアプローチ
 1 心理的問題と障害適応
  1.心理的問題を発生させる要因
   [1]心理的問題が身体機能障害に起因する [2]心理的問題が脳損傷に起因する [3]心理的問題が患者,家族,医療者の間の齟齬に起因する [4]心理的問題が医療者側の問題に起因する
  2.意欲がみられない時に鑑別すること
  3.受容と適応
  4.障害の受け入れには個別性がある
   [1]障害へ適応していくことの難しさ [2]障害者の本心
 2 障害適応へのチームアプローチ
  1.障害を受け入れられない者への対応
   [1]障害を受け入れられない者に付随するもの
  2.障害適応に向けてリハチームを有効に機能させるために
   [1]スタッフ自身の心理と行動についての点検 [2]ロールモデルをみつける環境への導入 [3]家族への支援にもれがないようにする
  3.症例にみるチームアプローチの実際
   [1]障害に適応できない失語症者とチームアプローチ [2]transdisciplinary teamの効用と限界 [3]転換性障害とリハチーム [4]ヒステリー症状出現の背景 [5]適応的なヒステリー症状ととらえる意義
 3 リハにおける依存と攻撃
  1.「道を示せ!」と怒った2例
   [1]2つの症例の解釈
  2.リハにおける患者役割・障害者役割,問題行動
 症例リスト
第4章 特殊な病態へのアプローチ
 1 転換性障害への対応
  1.転換性障害とは
  2.疾病利得への対応
  3.リハ対応の実際
  4.リハスタッフの心得
 2 慢性疼痛とリハチーム
  1.慢性疼痛対応の基本
   [1]疼痛への対応 [2]痛み行動への対応 [3]個別対応:適応的な対処法を強化する
  2.慢性疼痛対応の実際
  3.疼痛や転換性障害をめぐる難題
 3 PTSDと幻肢痛
   [1]PTSDとは [2]PTSD,幻肢痛への対応
 症例リスト
第5章 脳卒中者の異常言動への対応
 1 脳卒中者の異常言動(せん妄,妄想,自傷行動)への対応
  1.せん妄
   [1]せん妄の診断 [2]せん妄の治療
  2.妄想
   [1]脳卒中者に妄想がみられる理由 [2]妄想状態にある脳卒中者への対応
  3.自傷行動
 2 リハにおける脳卒中者の自死や首しめ行動から学ぶこと
  1.量的検討の限界
  2.質的検討から学べること
   [1]入院中に自死した2人の脳卒中者から学べること
  3.首しめ行動にみる脳卒中者の心理
   [1]抗うつ薬が著効した例 [2]事後的に依存的な行動であったことがわかった例 [3]非言語的コミュニケーションの活用
  4.リハにおける自殺予防の提言
 3 感情失禁(情動失禁)に対応する意義
  1.感情失禁とは何か
   [1]感情失禁の機序と判断 [2]感情失禁がみられる疾患と,見逃してはならないこと
  2.感情失禁の治療
   [1]感情失禁(広義)の治療的意義 [2]感情失禁(脳血管障害の場合)の治療 [3]感情失禁に対応する意義
 症例リスト
第6章 統合失調症者への対応
 1 統合失調症者の身体リハ
  1.統合失調症者の身体リハは難しいのか?
  2.具体的な対応法
   [1]安心感と現実感を与える [2]不意打ちをしない,あいまいな態度をとらない [3]幻覚や妄想について語り始めたら [4]自殺についての話はしてよい [5]引きこもりや意欲低下が著しい場合には忍耐と時間が必要である [6]場合によってはリハの目標やペースを落とす [7]スタッフの焦りは禁物 [8]身体リハは精神科リハの役割も果たす [9]身体リハ病院PT,OTが実質的に精神科リハの役割をした例
  3.脊髄損傷となった統合失調症者への対応
   [1]対象者の臨床背景 [2]検討結果 [3]考察 [4]典型例での検討
 症例リスト
第7章 特殊な状況でのリハビリテーション
 1 救命救急センターに搬送される自殺未遂者とリハ
  1.自殺未遂者の実際
  2.自殺未遂者への対応法
   [1]意識的に精神的なサポートをしながらリハを行う [2]具体的な対応法は個人の感性にまかされるが,いくつかの原則がある [3]自殺についての話題はしてかまわない [4]自殺未遂者に対応するリハスタッフの注意点と困難
 2 精神科疾患による廃用症候群
  1.うつ病者の廃用症候群に対するリハ
  2.統合失調症者の廃用症候群に対するリハ
  3.高次脳機能障害者にみる「廃用」
  4.リハ専門職による「廃用」についての啓蒙活動
 症例リスト
第8章 リハスタッフが知っておきたい事柄
 1 リハスタッフが知っておきたい神経系薬剤
  1.脳損傷者への向精神薬の投与
   [1]向精神薬を投与する場合の注意点 [2]時期や病態別にみた注意点と投与薬剤
  2.回復期を過ぎた時期にみられる病態と対処法
   [1]攻撃性,衝動性に対して(脳外傷,脳炎例) [2]脳損傷者にみられる発動性の低下や「うつ」に対して
  3.リハ関係者が知っておくべき精神科薬の知識
   [1]精神科では向精神薬を(疾患ではなく)症状に対して投与する [2]非定型抗精神病薬の保険外使用 [3]非定型抗精神病薬の薬理作用と適正量投与 [4]薬剤の投与中止と,眠気や脱力の消失との間にタイム・ラグがある理由 [5]従来型の抗うつ薬の副作用とSSRIの問題 [6]抗うつ薬の効果判定 [7]痛みに対する抗うつ薬の投与 [8]抗てんかん薬の予防投与
 2 診断書―自由記載の部分をどう書くか
  1.福祉サービス策定に利用される診断書(医師意見書)
  2.自由記載に盛り込むこと
 3 専門職として,ストレスをどう乗り越えてキャリアを積み上げていくか
  1.仕事に自由度があるとストレスは少ない
  2.専門職にとってストレスの大きい職場
  3.学会や研究会に参加する意義
 症例リスト
索引

 


はじめての精神科作業療法

はじめての精神科作業療法発行年月2011年4月
【内容】
精神科作業領域でのリハビリテーションについて,その基礎から実践までをわかりやすく解説する教科書.精神科医療の基礎理論から,精神科作業療法における評価学,治療学,地域での援助学,そして臨床実習に到るまでのすべてを体系的にまとめた.作業療法士を目指す学生のために,国家試験の出題傾向も踏まえた構成をとった.また,活躍中のOTにとっても,その知識の整理に有益な書となっている.
【序文】
「はじめての精神科作業療法」は,精神科領域でのリハビリテーションを実施するにあたり,基礎から臨床実践までを網羅した教科書である.作業療法を学ぶ学生および臨床で活躍している作業療法士に対して系統的な学習ができるような組み立てを基本方針とした.
 「はじめに」では,知識や経験が少ない状況にある初心者にとって,精神障害領域における作業療法,精神科医療・福祉をどうとらえるかの視点から,これから精神科作業療法を学ぶことへの動機付けとなる内容とした.
 第1章では,精神科医療についての多方面からの理解が今後の学習の基礎となるため,実際的な臨床内容を網羅し現状を把握できるようにした.さらに,現在までの対象者理解や治療法に関連した各種の理論や捉え方についての精神障害領域での基礎理論を充実させ,精神科作業療法の評価および治療を進める上での基盤となるような内容とした.
 また,作業療法士が精神障害領域で従事している臨床の場面とその内容についての解説を行い,活躍の場の広さを紹介した.
 第2章では,対象者を全体的に把握するために必要な精神科作業療法における評価学について,情報収集,観察,面接,検査に関する実際的な内容を分かりやすく解説し,精神科作業療法を学ぶ学生にとっての臨床実習に備えられる構成とした.
 第3章では,精神科作業療法における治療学の基礎として,治療の枠組みである治療構造について治療者の態度,作業活動,集団の利用,時間・頻度,場所の設定方法を示した.
 第4章では,疾患別作業療法では臨床の場で担当する主な12の疾患・障害群の精神疾患について,病理と成因,行動の特徴,治療構造の観点からその実践過程を総合的に解説した.
 第5章では,精神障害領域での地域作業療法学として,今後の作業療法士にとって不可欠な内容である,ケアマネジメント,訪問看護,包括型地域生活支援プログラム,および就労移行支援について実際的内容を解説した.
 第6章では,対象者の社会資源を活用した支援に必要な福祉制度と関係法規について,最新の内容を紹介した.
 第7章では,作業療法学生と臨床実習指導者のための臨床実習の項目を加えた.
 本書は作業療法士養成校で精神科作業療法を学ぶ学生諸君にとって,精神科医療の基礎,各種理論,評価学,治療学,そして地域での援助学を順序立て系統的に学ぶのに最適な教科書である.また,臨床で日々実践している作業療法士にあっては,再学習の書として活用できるものである.
2011年3月
山口芳文
【目次】
はじめに 〈山口芳文〉
 1.精神障害領域における作業療法 1
  A. 精神障害とは 1
  B. 精神科医療・福祉の中での作業療法 1
 2.精神科医療・福祉をどうとらえるか? 2
第1章 作業療法で援用できる基礎知識
 A.基礎知識(1) 4
  1.精神科作業療法の歴史 〈山口芳文〉 4
   A. 世界の精神科作業療法の歴史 4
   B. 日本における精神科リハビリテーションと作業療法の歴史 6
  2.我が国の精神科医療状況 〈渡辺雅幸〉 7
   A. 我が国の精神科医療の歴史 7
   B. 精神科受診患者 8
   C. 我が国における精神科医療機関 9
   D. 精神科入院状況 9
  3.精神科医療状況の実際(外来-入院-退院-地域) 〈渡辺雅幸〉 11
   A. 精神科における外来診療の意義 11
   B. 新患外来 11
   C. 通常外来 12
   D. 精神科救急医療 12
   E. 入院の必要性 12
   F. 入院形態 13
   G. 行動制限 14
   H. 入院治療 14
   I. 退院へ 14
   J. 退院後 15
   K. 一般(総合)病院精神科の役割 15
   L. 就労支援 16
   M. 職場のメンタルヘルス 16
   N. 心神喪失者等医療観察法 16
B.基礎知識(2) 18
  1.精神医学概論(疾患分類,症候論,治療法) 〈渡辺雅幸〉 18
   A. 精神障害とは 18
   B. 精神障害の分類 19
   C. 症候学 21
   D. 治療法 27
  2.精神分析学と力動精神医学 〈山口芳文〉 30
   A. 精神分析学,力動精神医学とは 30
   B. 精神分析学の特徴 30
   C. 精神・性発達論 30
   D. 精神分析療法のねらい 31
   E. 精神分析学で使われる用語 32
   F. 統合失調症の症状の理解 33
  3.行動理論 〈奥原孝幸〉 35
   A. 行動理論とは 35
   B. 行動療法とは 36
  4.認知行動療法 〈奥原孝幸〉 38
   A. 認知行動療法の誕生:行動療法と認知療法の合流 38
   B. 認知行動療法の基本概念 39
   C. 認知行動療法の2つの基盤 39
   D. 認知行動療法の基本モデル 39
   E. 認知行動療法の基本原則 40
   F. 認知行動療法の治療法~CBTの鍵となる技法 40
   G. 主な疾患別CBTの特徴 41
  5.ストレス理論,リラクセーション 〈奥原孝幸〉 42
   A. ストレス理論;ストレスとストレッサー 42
   B. ストレス対処・マネージメント 43
   C. ストレス関連疾患 43
   D. リラクセーション 43
  6.発達理論 〈山口芳文〉 45
   A. フロイトの発達理論 46
   B. エリクソンの発達理論 46
   C. ピアジェの発達理論 46
  7.来談者中心療法 〈山口芳文〉 47
   A. 精神分析療法と来談者中心療法の違い 47
   B. 治療者の態度 47
   C. 注意点 48
  8.集団理論 〈河野達哉〉 49
   A. 集団力動に焦点をあてた捉え方 49
   B. 集団凝集性に焦点をあてた捉え方 50
   C. 集団が変化していく過程に焦点をあてた捉え方 51
  9.薬物療法 〈渡辺雅幸〉 52
   A. 抗精神病薬 52
   B. 抗うつ薬 54
   C. 気分安定薬(抗躁薬) 55
   D. 抗不安薬 55
   E. 睡眠薬 55
   F. 抗てんかん薬 55
   G. 精神刺激薬(覚醒剤) 56
   H. 抗認知症薬 56
   I. 抗酒薬 56
  10.情報処理理論 〈鈴木久義〉 57
   A. 選択的注意とは 57
   B. フィルター説とは 57
   C. 過包摂理論とは 58
   D. ワーキングメモリー障害説とは 58
  11.生活臨床 〈渡辺雅幸〉 59
  12.家族研究 〈渡辺雅幸〉 61
   A. 古典的家族研究 61
   B. 心理教育的家族療法 62
  13.予後と再発 〈渡辺雅幸〉 63
   A. 統合失調症の経過と予後 63
   B. 統合失調症の予後に影響する要因 65
   C. 気分障害の経過と予後 66
  14.病識 〈渡辺雅幸〉 67
C.基礎知識(3) 69
  1.障害論 〈山口芳文〉 69
   A. 国際障害分類(ICIDH: International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps)〔世界保健機関(WHO)1980〕 69
   B. 国際生活機能分類(ICF: International Classification of Functioning, Disability and Health) 69
  2.治癒係数 〈山口芳文〉 71
   A. 治癒係数とは 71
   B. 治癒係数の項目評定の内容 72
  3.自己理解 〈山口芳文〉 73
   A. 自己理解の必要性 73
   B. 自己理解の方法 73
  4.モゼーの発達理論 〈山口芳文〉 75
  5.感覚統合療法 〈山口芳文〉 78
   A. 感覚統合療法で使われる感覚の種類 78
   B. 統合失調症に対する感覚統合 78
  6.作業行動理論と人間作業モデル 〈鈴木久義〉 80
   A. 人間作業モデル 80
   B. 理論的特徴 80
   C. 作業機能障害と介入 81
   D. 人間作業モデルを使用する際の注意点 82
  7.生活技能訓練(SST) 〈鈴木久義〉 83
   A. 発展の背景 83
   B. 生活技能訓練の特徴 83
   C. 基本訓練モデル 84
   D. 生活技能訓練における他の技法 85
   E. 生活技能訓練の実施上の注意点 86
   F. 今後の課題 86
  8.音楽療法 〈宮下裕之〉 88
   A. 評価・情報収集 88
   B. 歌唱プログラム 88
  9.就労場面での行動特徴 〈山口芳文〉 92
   作業遂行時の統合失調症者の行動特徴 92
D.作業療法での臨床の場と内容 93
  1.精神科作業療法 〈河野達哉〉 93
   A. 病院の作業療法の枠組みを決定付ける要因 93
   B. 作業療法の役割 94
   C. 具体的なプログラムの例 95
  2.外来作業療法 〈河野達哉〉 97
   回復期に応じた利用目的 97
  3.精神科デイケア,デイナイトケア,ショートケア 〈河野達哉〉 99
   A. デイケアとは 99
   B. デイケアの利用目的99
   C. デイケア運営の考え方100
  4.急性期治療病棟 〈宮下裕之〉 102
   A. 段階的な行動拡大 102
   B. 作業・活動の目的,効果の実感 102
   C. リハビリテーションの方向性の獲得 103
  5.精神療養病棟 〈奥原孝幸〉 104
   A. 精神療養病棟の概要 104
   B. 精神療養病棟での作業療法の目的 104
   C. 精神療養病棟での作業療法の役割 104
   D. 精神療養病棟での作業療法の注意すべき事項 105
  6.重度認知症治療病棟 〈河野達哉〉 106
   A. 作業療法の目的 106
   B. 生活機能回復機能訓練における集団プログラム 107
   C. 個別アプローチの必要性 107
  7.精神保健福祉センター 〈埜崎都代子〉 108
   A. 目標 108
   B. 組織 108
   C. 業務内容 108
  8.その他 〈埜崎都代子〉 109
   A. 作業所 109
   B. グループホーム 110
第2章 作業療法評価学
 A.評価の流れ 〈山口芳文〉 112
  評価から治療計画まで 112
   A. 精神科作業療法での評価の特徴 112
   B. 評価から治療計画までの流れ 112
   C. 評価手段 112
   D. 評価手段の実施順序による違い 113
   E. 評価する上での注意点 113
 B.評価手段 114
  1.情報収集 〈山口芳文〉 114
  2.観察 〈山口芳文〉 116
   観察の視点 116
  3.記録法,個人情報保護 〈山口芳文〉 118
   A. 記録の基本 118
   B. 記録時の個人情報保護 119
   C. 個人情報保護についての学会での例 119
  4.面接法 〈山口芳文〉 120
   A. 面接を実施する場 120
   B. 対象者を理解するための面接時の態度 121
   C. 初回面接の進め方 122
   D. 面接のための学習法 123
  5.集団評価 〈河野達哉〉 124
  6.検査法 〈山口芳文〉 125
   A. 検査法の定義 125
   B. 検査法実施時の注意点 125
   C. 精神科作業療法で行われている検査法の例 125
   D. 代表的な心理検査 126
  7.興味チェックリスト 〈山口芳文〉 127
   A. 興味についての6つの定理 127
   B. 興味チェックリストの実施内容 127
   C. 興味チェックリストのレポート例 129
  8.HTPテスト 〈山口芳文〉 130
   A. 投影法の原理 130
   B. 検査でわかること 130
   C. 実施方法 130
   D. 観察 131
   E. 解釈 131
   F. 使用する道具と材料 131
  9.カナダ作業遂行測定 〈鈴木久義〉 132
   A. クライエント中心ということ 132
   B. カナダ作業遂行モデル 132
   C. 実践のための諸段階 133
   D. カナダ作業遂行測定の諸段階 133
   E. 実施上の注意点 134
  10.社会機能評価 〈埜崎都代子〉 135
   A. 日常生活行動評価 135
   B. Rehab 139
   C. 職業関連評価 140
  C.評価から治療計画作成 〈山口芳文〉 142
  1.評価から治療目標設定まで 142
   A. 評価手段 142
   B. 評価のまとめと治療目標設定までの流れ 142
  2.担当症例の治療目標 144
   A. 主治医よりの処方目的 144
   B. 実習学生があげた短期目標 144
  3.障害論 ICFの例 145
第3章 作業治療学 〈山口芳文〉
 A.作業治療学概論 148
  治療過程と治療構造 148
  A. 治療過程 148
  B. 治療構造の設定 148
  C. 治療構造の設定までの流れ 148
B.治療・援助構造 149
  1.治療的態度,関わり方 149
   A. 基本的な治療的態度 149
   B. 治療的態度 151
  2.作業活動 153
   A. 作業活動のもつ治療的な意味 153
   B. 対象者の1日からみた作業活動の特徴と治療的利用 153
   C. 精神科作業療法での作業活動 153
   D. 事例を通して作業活動を考える 155
  3.集団 156
   A. 治療的集団の形成の基本 156
   B. 集団利用による治療効果(ヤーロム) 157
   C. 集団の扱い方 157
   D. 集団内での対象者の行動特徴 158
  4.時間,頻度 159
   A. 「対象者の全体像」からの設定 159
   B. 「対象者の治療目標」からの設定 159
   C. 「対象者への治療者の態度」からの設定 159
   D. 「対象者が行う作業活動内容」からの設定 159
  5.場所 160
   A. 精神科作業療法実施の場所 160
   B. 場所という空間 160
   C. 空間を構成するもの 160
第4章 状態別および疾患別作業療法
 A.状態別作業療法 〈山口芳文〉 164
  不安,無為,自閉,退行,妄想,うつ,躁の理解と作業療法の概要 164
  A. 不安の状態 164
  B. 無為,自閉の状態 164
  C. 退行の状態 164
  D. 妄想の状態 165
  E. うつの状態 165
  F. 躁の状態 165
B.疾患別作業療法 167
  1.統合失調症 〈鈴木久義〉 167
   A. 病理と成因 167
   B. 分類 168
    統合失調症―成因論 〈渡辺雅幸〉 172
     A. 遺伝と環境 172
     B. 脳病変と脳機能 173
     C. 神経化学 174
    統合失調症―陽性症状と陰性症状 〈渡辺雅幸〉 175
  2.気分(感情)障害 〈埜崎都代子〉 178
   A. 病理と成因 178
   B. 原因 178
   C. 症状と行動の特徴 179
   D. 医学的な治療の流れ:主治医の一般的な方針 180
   E. 作業療法の治療目標 180
   F. 治療構造 181
   G. 薬物治療 184
  3.神経症性障害,ストレス関連障害および身体表現性障害 〈奥原孝幸〉 186
   A. 不安障害 187
   B. 解離性障害(精神症状として出現するもの) 190
   C. 身体表現性障害(転換性障害を含む身体症状として出現するもの) 192
  4.認知症 〈作田浩行〉 194
    A. 定義と原因 194
    B. 症状と行動の特徴 194
    C. 治療目標 197
    D. 治療構造 198
  5.てんかん 〈奥原孝幸〉 203
   A. 全体像 203
   B. てんかん発作の分類 203
   C. てんかんに伴う精神障害 205
   D. 治療 205
   E. てんかんへの作業療法 205
  6.境界性パーソナリティ障害 〈河野達哉〉 207
   A. 境界性パーソナリティ障害とは 207
   B. 病理と成因 208
   C. 症状と行動の特徴 208
   D. 各種治療内容 210
   E. 作業療法での治療 210
   F. 作業療法での治療構造 211
  G. 作業療法の治療過程 211
    H. 対人関係上の留意点 212
   I. 作業活動選択時の留意点 213
  7.アルコール依存症と薬物依存症 〈奥原孝幸〉 215
   A. 精神作用物質使用による精神および行動の障害 215
   B. 精神作用物質 215
  C. 薬物(アルコールを含む)依存の3要素 215
   D. 依存性薬物の分類 216
   E. 依存の種類 216
   F. 精神作用物質による障害の種類 216
   G. アルコール依存症 216
   H. 薬物依存症 219
  8.症状性を含む器質性精神障害 〈増山英理子〉 220
   A. 病因と成因 220
   B. 症状と行動の特徴 221
   C. 治療目標 223
  D. 治療構造 223
 9.摂食障害 〈埜崎都代子〉 227
   A. 病理と成因 227
   B. 症状と行動の特徴 228
   C. 治療目標 229
   D. 治療構造 229
 10.知的障害 〈大澤 彩〉 232
   A. 病因と成因 232
   B. 症状と行動の特徴 232
   C. 治療目標 234
   D. 援助,治療内容 234
 11.広汎性発達障害 〈大澤 彩〉 236
   A. 病因と成因 236
   B. 症状と行動の特徴 236
   C. 治療目標 237
   D. 援助,治療内容 238
 12.注意欠陥多動障害,学習障害 〈大澤 彩〉 240
   A. 注意欠陥多動障害 240
   B. 学習障害 241

第5章 地域作業療法学
 A.地域生活支援 246
  1.ケアマネジメント 〈奥原孝幸〉 246
   A. ケアマネジメントとは 246
   B. ケアマネジメントの必要性 246
   C. ケアマネジメントの原則 247
   D. ケアマネジメントの過程 247
   E. ケアマネジャーの機能 248
  2.訪問看護 〈埜崎都代子〉 249
  3.包括型地域生活支援プログラム(ACT) 〈鈴木久義〉 251
   A. 包括型地域生活支援プログラムの特徴 251
   B. 包括型地域生活支援プログラムが生まれる背景と重要な概念 251
   C. 包括型地域生活支援プログラムで提供されるサービスとその効果 253
   D. わが国における包括型地域生活支援プログラムの広がりと今後 253
B.就労支援 〈埜崎都代子〉 255
  就労への移行支援 255
   A. 職業志向と選択 255
   B. 職業獲得と継続就労 257
第6章 福祉制度と関連法規 〈山口多希代〉
 A. 社会保障・福祉制度 260
 B. 福祉制度および社会資源 268
 C. 関連法規 276
第7章 臨床実習 〈山口芳文〉
 1.症例研究の様式 280
 2.臨床実習の流れとポイント 282
  A. 臨床実習の流れ 282
  B. 基本的事項 282
  C. 実習で起こりうること 283
索引


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よくわかる統合失調症発行年月2011年3月
【内容】

統合失調症の発症から、受診、治療、回復への道筋を丁寧に解説。通院、入院、治療薬、福祉制度等の情報が豊富。特に、患者との接し方など、家族へのアドバイスが充実している。

統合失調症は、ほぼ100人に1人がかかるとされる病気で、「思考や感情がまとまりにくくなる」「妄想や幻聴などが起こる」「意欲の低下や自閉傾向が見られる」などの代表的な症状がある。以前は治療が困難と考えられていたこともあるが、現代では、患者本人、家族、医療関係者をはじめとする人々の協力と、最新の知識をあわせることで、よい治療効果が得られることが分かっている。ただし、病気の性質やこれまでの偏見などにより、適切な治療と対処を行うことが必ずしも容易ではない。この本では、統合失調症に関する最新の知見を踏まえ、発症から、受診、治療、回復に至る道筋を、ていねいに解説する。病院との関係、通院や入院、治療薬、リハビリテーション、社会資源や福祉制度の利用など、現場で実際に治療にあたる医師ならではの具体的な情報が豊富。中でも、患者への接し方、医療機関の活用方法、家族の悩みを減らす工夫など、家族へのアドバイスが充実。
著者について

索引


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精神障害と回復:リバーマンのリハビリテーション・マニュアル
発行年月2011年3月ロバート・ポール・リバーマン/著
【内容】
SST(社会生活技能訓練)の創始者、リバーマン博士による、精神障害リハビリテーション理論と技術の集大成!
SSTの創始者、リバーマン博士による精神障害リハビリテーションの集大成が,SST普及協会の総力を結集して,ここに邦訳。リカバリー概念を中核とした心理社会的リハビリテーションの体系的理論書にして、最新技術が獲得できる実践マニュアル。著者の強い信念に貫かれ,リハビリテーションのあるべき未来を見据えた「生きた教科書」。

索 引


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頭の問題 精神医学におけるライフスタイル論の新展開発行年月2010年12月佐野史生/著
【内容】
「頭が悪い」という言葉は、一般的に人格の否定の側面を持つ。足が悪い、目が悪い、耳が悪い、胃が悪いというのは病気を指す言葉になるが、頭が悪いは脳に病気があるという意味よりも別の意味でとらえられることが多い。頭の問題は長い間ずっと誤解されてきた。本書の「頭の問題」の名付けの由来は、精神医学の言う障害があるということ自体を指しているのではない。そうではなく問題を生みだしている構造に目が向かないからこそ、より問題が深刻化するそもそもの障害論と私たちの価値観やライフスタイルとの関係に焦点を当てて名付けたものである。 従来の精神医学は症状を取り除くことを主要な目的として、対症療法的な考え方や方法論を追求してきた。ストレスによって精神疾患が発症することがこれまでくり返し指摘されてきたにもかかわらず、ストレスを生みだす構造とライフスタイルの関係性については十分に議論されてこなかった。ストレスに対応しているのが健常者であり適応破綻したのが障害者であるという認識は、精神疾患の主要な要因であるストレスの減少させことができない。結果としてストレスフルのライフスタイルを変えられないために、精神症状を維持、悪化しながら、ストレスに対応している私たち自身を問題のない自分として認識するようになる。問題があること、障害があること自体ではなく、問題を生みだす構造と私たちの行動(ライフスタイル)の関係性が理解できないために、問題解決行動が形成されない“頭の問題”の構造は、経済問題や環境問題についても同じことが言える。お金でしか経済価値を測れないために、昨日よりも誰かよりも多くの収入がないと常に経済破綻の危機ととなり合わせにある。ストレスに対応することでしか生活が成り立たないために、結局は適応破綻となる。こうした問題意識のもとに、これまでの精神医学や認知心理学のワーキングメモリ研究を理論的基礎とし、ストレスと心的機能の関係性を再定義しストレスを減らす具体的なライフスタイル論を提案している。
【目次】
1章 身近なことから発達障害のイメージをつくる 2章 精神疾患にはつながりがある 1.ADHD 2.うつ病 3.統合失調症 4.症例マドレーヌ 3章 ワーキングメモリの概念と仕組み 1.ワーキングメモリの概念とイメージ 2.保持 3.処理 4.運動 5.廃棄 6. WM の活性化段階と個人差 4章 薬物療法への信頼性の根拠となるもの 1.薬理学の基本と精神疾患の薬 2.ドーパミンの活動亢進と薬へのイメージ 3. SSRI の根拠と脆弱性 4. 薬物療法についての私たちの考え方についていえること 5章 脳波と精神症状の関係性 1.脳波のピーク周波数上下 2.脳波変化と精神活動 3.てんかん治療と脳波の関係 6章 神経症論を振り返る 1. 精神疾患の分類とストレス因子の関係性 ・精神疾患の今と昔の分類 ・DSM-IVのPTSD 定義 ・PTSD と外傷性ストレスの関係 ・ウォルピの実験神経症-動物も人間も神経症になる- 2.ジャネの心理学理論 ・心理力には大小がある ・心理的緊張について ・意識の階層性とその病理に関する議論 3.ジャネの神経症から解離への移行モデル ・神経症になるということ ・神経症から解離への発展 ・低意識と無意識の関係性 ・バッテリーモデル 4. 身体の生化学的なストレス反応について ・ストレス反応のイメージする ・セリエの慢性疲労症候群 ・ストレスと精神疾患の関係 ・ストレスの化学反応と負のフィードバック ・神経症発症メカニズムの仮説 ・PTSD の発症メカニズム仮説 7章 精神疾患と向き合うための概念と具体的方法論 1. ストレスの短期的及び中長期的対応メカニズムとしての覚醒水準と緊張水準 ・覚醒水準と緊張水準の相互的関係 ・精神疾患と覚醒水準及び緊張水準の関係性 ・健常であること=発達障害的であるということ ・神経症の治療論 ・神経症の原因論と治療論のこうしたあからさまな解離 2. ストレスの分類とストレスを減らすということ 3.緊張水準・覚醒水準と心的統合WM モデル 4.緊張水準低下による発作について ・私の発作感覚 ・緊張水準低下として発作症状を捉える 5.ストレスを減らす具体的方法論 ・活動量 ・睡眠 ・環境ストレス 6.本書の実証的問題 9章 経済問題、環境問題と精神医学的問題のつながり 1.経済問題、環境問題と精神医学的問題のつながり 2. 大量生産・大量廃棄・大量消費と私たちのライフスタイル 3. 収入を得ることやストレス対応が問題を複雑化させるということ 4.高度経済成長モデル・登れない階段 10章 結論 参考文献 あとがき

索引


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短期精神療法の理論と実際発行年月2011年1月Mantosh J.Dewan/編著
【内容】
本書のいう短期療法の「短期」とは、期間の短さではなく、「目標を明確化する」ことにあり、主要な6短期療法(認知療法、行動療法、解決志向療法、対人関係療法、期間限定力動的精神療法、カップルセラピー)の概要と適応を症例とともに解説し、さらに各精神療法に共通する因子や能力などについても考察する。極めて実践的な内容にしぼられ、明日からの臨床にすぐに活かせる。精神療法を実践する臨床家にとって必読の書であり、自らは実践しない臨床家にとっても極めて役立つ書である。
【目次】
第1部 6種類の主要な短期療法(認知療法―理論と実践
短期行動療法
解決志向短期療法―有効なことを行う
短期対人関係療法
期間限定力動的精神療法―フォーミュレーションと介入
短期カップルセラピー)
第2部 特定のトピックス(奏功する精神療法のための必須要素―共通要因の作用
多文化的背景における短期精神療法
短期精神療法と薬物療法の併用
短期療法における能力評価)
第3部 概観と統合(治療を短期に行うこと―概観と統合)
索引


icon icon こころのりんしょうa・la・ 29‐4 発行年月2010年12月
【内容】
社会全体に大きな影響を与えているうつ病を前に、薬物療法のみで対処しきれないことは周知されつつあり、回復には、より多彩で包括的な支援・リハビリが求められてきています。本特集では、その先進的な試みや、就労、家族心理教育、自助グループの活動など、幅広い支援の可能性を示します。また、すぐに役立つ情報が満載のQ&A(51問)、現場の生の声が聞ける大手企業人事部の座談会ほか、充実の特集号。
【目次】
特集にあたって
近藤伸介
第1部 うつ病からの回復とリハビリテーション Q&A集
Q1 抑うつとうつ病とは,異なるのでしょうか? それぞれどのような状態をいうのでしょうか?
Q2 うつ病になりやすい人,なりにくい人,というのはありますか?
Q3 うつ病が増えているといわれます。本当でしょうか? 治療を受けやすくなったからでしょうか?
Q4 男性のうつ病と女性のうつ病は異なりますか?
Q5 子どももうつ病になるのでしょうか? 治療は大人と同じですか?
Q6 がんや脳卒中など,身体の病気に合併したうつ病は治療法が違うのですか?
Q7 うつ病はこころの風邪,といわれることもありますが,これは適切な表現ですか?
Q8 うつ病になると,身体にも具合の悪いところが出てきますか?
Q9 物事を悪く,否定的に考えるようになるのですが,なぜですか?
Q10 うつ病は,脳の病気なのでしょうか? あるいは精神的なことが原因なのでしょうか?
Q11 うつ病では,脳に変化がみとめられますか?
Q12 うつ病かな,と思ったら,まずどうしたらよいでしょうか?
Q13 うつ病と気づかず,あるいは気づいても,治療を受けないとどうなりますか?
Q14 うつ病の主な治療は,薬物療法なのでしょうか?
Q15 薬を飲まずに治す方法もありますか?
Q16 うつ病の治療で,電気けいれん療法を行うこともあるのですか? 安全な治療なのでしょうか?
Q17 経頭蓋磁気刺激療法というものがあるそうですが,どういうものですか? 効果はありますか?
Q18 SSRIは本当に効果的な薬ですか? プラセボと変わりがない,あるいはプラセボ以下であるというニュースもありますが。
Q19 うつ病に効果のある漢方薬はありますか?
Q20 認知行動療法などの精神療法と薬物療法を比べると,どちらのほうが効果があるのでしょうか?
Q21 薬物療法で効果のない部分を,精神療法でカバーするということでしょうか?
Q22 精神科クリニックでは,面接時間がすごく少ないですが,精神科医は,精神療法を行えるのでしょうか?
Q23 精神療法にもいろいろあると思いますが,そのうちのどれがうつ病に効果的でしょうか?
Q24 集団で行うセラピーは,個人で受けるカウンセリングと違う効果が得られるのでしょうか?
Q25 死にたくなったらどうしたらよいでしょうか?
Q26 うつ病に対する運動の効果を教えてください。
Q27 身体を動かしたほうがよいといわれますが,うつ病の療養中にはどのような運動をしたらよいでしょうか?
Q28 身体を動かしたほうがよいとは思うのですが,つらくてとても運動できないのですが?
Q29 オメガ3系脂肪酸などのサプリメントはうつ病に効果がありますか?
Q30 精神科クリニックで治療を受けているのですが,ちっともよくなりません。クリニックを変えたほうがよいでしょうか?
Q31 入院してよくなりますか?
Q32 うつ病からの回復にとって,家族の協力は必要でしょうか?
Q33 家族が患者さんのケアからストレスを強く受けて,家族がうつ病になる可能性もありますか?
Q34 うつ病の人を援助する家族や友人は,どのような知識を持たなければならないでしょうか?
Q35 家族がうつ病にならないためにはどうしたらよいでしょうか?
Q36 子育てに問題があると将来うつ病にかかりやすくなるのでしょうか? どういうところに気をつければよいですか?
Q37 早起きして日光浴をするのがよいと聞きましたが,朝起きられないのですが。
Q38 決まった時間にベッドに入る,という習慣をつけたほうがよいでしょうか?
Q39 復職可能という精神科医の判断は,実際の職場での負荷を考えると,あまいといわれることが多いですが,いかがでしょうか?
Q40 うつ病を発生しやすい職場環境,うつ病を引き起こさない職場環境,うつ病が再発しにくい職場環境についてご意見をお聞かせください。
Q41 精神科医は,職場の現状をあまり知らないのではないですか?
Q42 こころの病気のリハビリテーションとはどういうものですか?
Q43 うつ病からのリハビリテーションにはどのようなプログラムがありますか?
Q44 うつ病からの回復とは? 患者さんは,どのような回復を望んでいるのでしょうか?
Q45 自尊心を高めることが回復のカギだと思うのですが,そのためには,どのような方法があるでしょうか?
Q46 最近,レジリエンスという概念があると聞きましたが,どういうものですか?
Q47 うつ病からの回復に向けて,自分でできることはありますか?
Q48 外来では薬を処方してくれるだけで,回復のために何をしたらよいのか相談しづらいのですが。先生が忙しそうでも,いろいろ相談してもよいのでしょうか?
Q49 私の通っている病院には,復職に向けてのプログラムはありません。どこに行けばリハビリに向けての治療を受けることができるのでしょうか?
Q50 うつ病で休職すると,経済的なことがとても心配です。給料は出なくなってしまうのでしょうか? 何か経済的な援助はあるのでしょうか?
Q51 病気になって経済的に苦しく,保険が使えない心理療法を受けることは,とてもできません。心理療法を受けないと回復しないといわれますが,どうしたらよいでしょうか?
第2部
〈座談会〉うつ病のリハビリテーション―入院・外来・地域・制度をめぐって―
徳永雄一郎,水島広子,近藤伸介
うつ病の全貌は見えたか
近藤伸介
認知リハビリテーション
中込和幸,ほか
うつ病の作業療法―入院治療におけるタイプ別アプローチ方法―
高橋章郎
うつ病の複合グループ家族心理教育の紹介―名古屋市立大学病院こころの医療センターでの実践―
香月富士日
嵐の後のさわやかな風になる―認知行動療法のひろがりとつながり―
小堀 修,ほか
うつ病休職者・離職者へのリハビリテーション
菅原 誠
うつ病専門復職支援事業「ルポゼ」の活動を通じて見えてきたもの
長門大介,田尾有樹子
ハローワーク精神障害者就職サポーターの立場から
有賀めぐみ
那須だいち村の試み
千賀泰幸
イモーションズ・アノニマス(EA)で新しい生き方を学ぶ
裕和/ヨウコ
〈座談会〉総務・人事部メンタルヘルス担当者の生の声を聞く
【連載】
認知療法NEWS 第55号
日本EMDR学会ニューズレター 第21号
NPO法人 日本トゥレット協会会報 第30号
第29巻総目次573   バックナンバー案内
索引


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ササッとわかる「統合失調症」水野雅文/著 発行年月2010年11月
【内容】
早期の発見、治療で劇的に回復する!
薬だけに頼らない「心理社会的治療」の解説をはじめ、家族や周囲の接し方、社会復帰法までを、明快に解説!
【目次】
第1章 最新「統合失調症」を知ろう
●「統合失調症」ってどんな病気?
●統合失調症は、「遺伝」するのですか?
●「聞こえないはずの声」が聞こえてくる
●「やる気」がなくなって引きこもってしまう
第2章 統合失調症の「早期発見」と「早期治療」
●「薬」と「心理社会的治療」で治療していく
●治癒へのキーワード~「レジリアンス」「コーピング」「リカバリー」
●「薬」は「一生飲み続けなければならない」ものなのですか?
●治療の「ゴール」をどこに設定するのか
第3章 「統合失調症」と「社会」との関わり
●「家族」は、どのように接したらよいのか
●本人が「受診したがらない」場合、どうしたらよいのか
●「引きこもり」と統合失調症の関係
●「地域社会」の中でできる「リハビリテーション」とは

索引


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精神療法面接の多面性 学ぶこと、伝えること成田善弘/著発行年月2010年9月
【内容】
専門家としての責任、理想と現実の妥協点を探ること、面接場面における対処の仕方など、実際の臨床現場からフィードバックされた有用な臨床知見が満載。
【目次】
精神科臨床の多面性
精神療法を学ぶこと、伝えること―一精神科医のライフサイクル
逆転移を通して学ぶ
昨今の青年期病像にみる意識と無意識
境界例―病態モデルと精神療法
境界例とのかかわり―「援助」という視点
強迫の精神病理と精神療法の展開
解離をめぐる問題の所在
精神療法家の訓練
患者から学ぶ―治療者の介入に対する患者のコメント
索引


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思春期の統合失調症 イラスト版発行年月2010年10月
【内容】
思春期に発症しやすい病型・体質がある!
うつ病、アスペルガー症候群との違いは? 思春期特有の症状とは?
10歳過ぎから発症する統合失調症。正しい知識と治療法を徹底解説!
そのとき家族はどうしたらいい? 早期治療に役立つ完全ガイド!
ワイドで見やすいひと目でわかる
【目次】
第1章 3つのケース。これは統合失調症?
第2章 思春期ならではの症状のあらわれ方
第3章 見分けがつきにくい病気や障害
第4章 薬物療法を中心に根気よく
第5章 家族、学校、医療が連携して本人を支える

索引


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作業療法学ゴールド・マスター・テキスト 6発行年月2010年10月
【内容】
本シリーズは,作業療法について知識のない学生の方々でもわかりやすいように,読みやすく解説した作業療法学専門分野のテキストである。「6 精神障害作業療法学」については,学生が身につけるべき基礎的な概念や理論を丁寧に解説したうえで,精神障害に関する評価,治療,地域作業療法について掲載した。
巻頭には「Introduction」を設けており,「精神障害作業療法」を学ぶにあたって必要な考え方や全体像を把握しやすいようにしてある。さらに,重要ポイントを解説した「Check・Point」,用語・補足説明の「用語アラカルト」や「MEMO」,実際の症例を記した「Case Study」,学習内容の理解度を確認する「まとめのチェック」などを随所に入れており,理解の促進を図った。豊富なイラスト・図表・囲み記事を盛り込んでおり,講義で使うだけでなく,1人でも着実に学べるテキストとした。
是非,本書を通じて,臨床にもつなげられる作業療法の知識を身につけてほしい!
【目次】
0 Introduction(精神障害作業療法学とは)
1 基礎概念(精神科医療状況概論精神科領域での基礎理論)
2 評価学(評価の流れ評価手段 ほか)
3 治療学(治療学概論治療構造、援助構造 ほか)
4 地域作業療法学(地域生活支援就労支援 ほか)
索引


icon icon 〈認知〉行動療法から学ぶ精神科臨床ケースプレゼンテーションの技術
発行年月2010年9月飯倉康郎/著
【内容】
精神科臨床において,自らのケースをプレゼンテーションすることは,非常に有意義な訓練になります。なぜなら,問題の評価や介入方法,結果を「具体的」にまとめて説明することは,臨床技術の向上にもつながると考えられるからです。
この「具体的」にまとめるという手段は,(認知)行動療法の重要なコンセプトのひとつであり,この本の特徴でもあります。
 本書は「具体的」なケースプレゼンテーション法を「具体的」に記した,まさに(認知)行動療法の考え方を基にしたプレゼンテーション技術の解説書です。
 ケースプレゼンテーション初心者(研修医,精神科医,看護師,臨床心理士,作業療法士,ソーシャルワーカーなど……)向けに「具体的」でわかりやすく,ケースプレゼンテーション法を解説しています。
 第一部では「臨床現場におけるケースプレゼンテーション」や「学会などの公開の場でのケースプレゼンテーション」などケースプレゼンテーションの方法論が書かれています。また,第二部はケースプレゼンテーションの症例が例示されており,第三部では実際にケースプレゼンテーションを行うために必要なプロセスが説明されています。そして,第四部にはこの本に出てきた専門用語の解説も掲載されており,精神科領域初心者の方にも読みやすい本です。
【目次】
はじめに
第一部 ケースプレゼンテーションの基本
Ⅰ ケースプレゼンテーションの意義
臨床現場におけるケースプレゼンテーション
学会などの公開の場でのケースプレゼンテーション
Ⅱ ケースプレゼンテーションのテーマの選択
Ⅲ 行動療法のケースプレゼンテーションのまとめ方とスライド作成のポイント
Ⅳ 公開の場でのプレゼンテーションの留意点
第二部 ケースプレゼンテーションの実際
症例A:十分な条件が整わない入院環境における強迫性障害の行動療法
症例B:ADHDを伴うトゥレット障害患者の暴力行為への対応
症例C:アルコール多飲と強迫症状を伴う重症うつ病の治療経過
症例D:ADHDを合併している強迫性障害に対する行動療法
症例E:頻回の粗暴行為により,保護室入室を繰り返していた重度精神遅滞患者に対する「トークンエコノミー法」と「ディエスカレーション技術」の併用の試み
症例F:執拗な強迫症状を伴う統合失調症圏患者に対する薬物療法と行動療法の治療過程
症例G:強迫性障害の臨床における行動療法と薬物療法の“連動”―執拗な確認行為のため日常生活に著しく支障をきたしたOCD女性の治療経過
症例H:重症広場恐怖に対するリハビリテーション的アプローチの試み
第三部 Let’s try! ケースプレゼンテーションを作成してみましょう
Ⅰ 自分のケースプレゼンテーションを作成してみましょう
Ⅱ 〈参考例〉症例Iのケース
症例I:著しい被害妄想,不安,視野欠損などの問題をもつ認知症患者とその家族に対する重度認知症デイケアの関わり
第四部 第二部と第三部の症例に関連した専門用語の解説
あとがき

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リハビリテーション・カウンセリング発行年月2010年7月
【内容】
おそらく、障害者は、「社会とのかかわり」を通して得られる利益を享受する機会が、健常者より数倍も少ない状態に長いあいだ置かれてきたと思う。その原因には社会環境の方にあった。幸い、日本でも、企業における障害者の雇用率を法制化するこなどにより、やっと障害者を受けいれる社会的環境作りが始まったと思う。法律は最低条件の整備として不可欠ではある。しかし十分ではない。法律を効果あるものとするためには、「人の意識と行動の変化」が求められると思う。日本では、まさに、人の意識と行動に働きかけられる専門家としてのリハビリテーション・カウンセラーの現代的意義がいっそう強くなると思う。(「はじめに」より)
【目次】
第1章 障害を持って生きるということ
第2章 リハビリテーション・カウンセリングの根底に流れる理念
第3章 リハビリテーション・カウンセリングを動かす四つの車輪
第4章 リハビリテーション・カウンセラーのアイデンティティ
第5章 リハビリテーション・カウンセラーの教育
第6章 リハビリテーション・カウンセリングの事例
索引


icon icon うつ病治療の最新リハビリテーション 作業療法の効果発行年月2010年7月
【内容】
うつ病に関する基本的知識やうつ病治療におけるチーム医療のあり方、作業療法による評価、治療、訓練の方法、そして作業療法の効果と今後の展望などが、実践結果をもとに解説。
【目次】
第I章 うつ病の症状と障害の理解
第II章 うつ病治療と作業療法の現状と問題点
第III章 うつ病治療におけるチーム医療の考え方
第IV章 うつ病治療の経過からみた作業療法のあり方
第V章 職業別にみる作業療法
第VI章 自殺の理解と作業療法における注意点
第VII章 うつ病治療における作業療法の課題

索引  


icon icon 夢をかなえる精神科リハビリテーション 当事者が教えてくれる「たしかなこと」
白潟光男/著 浅野智子/著 発行年月2010年8月
【内容】
統合失調症、発達障害、うつ病といった疾患をもつ人々のリカバリーに医療者はどんな視点でリハビリを行うべきなのか実践から学ぶ。
【目次】
はじめに
第1章 精神疾患と精神障害―精神疾患=精神障害者ではないという当たり前の考え方
第2章 病識と心理教育―医療者主体の治療から起きたさまざまな誤解と問題点
第3章 当事者自らが選択する精神科治療―生物-心理-社会的療法に基づく精神科治療
第4章 リハビリテーションの実践―一般社会での適応を望む当事者へのリハビリテーション
第5章 心理教育の実践―当事者の想いを生かすための工夫
第6章 当事者の想い―デイケア卒業生たちの本音トーク
あとがき

索引  


icon icon 摂食障害の認知行動療法発行年月2010年5月
【内容】
日常の臨床をより効果的に進めるための参考書
「摂食障害患者への認知行動療法」の実施やテクニックについて詳しく紹介。原因を問うよりも、病状を持続させているプロセスに注目し、まず摂食行動異常、そしてその背景にある精神病理についても扱っている。摂食障害患者にかかわる医師、臨床心理士にとって、日常臨床をより効果的に進めるための参考書。
【目次】
監訳者序
第I部 総論
 第1章 本書の使い方
 第2章 摂食障害-超診断学的な見方と認知行動療法
 第3章 摂食障害に対する認知行動療法改良版(CBT-E)の概要
 第4章 患者-評価,治療への準備,身体治療
第II部 CBT-Eのコアプロトコール
 第5章 始め上手
 第6章 早期変化の達成
 第7章 治療評価と今後の計画
 第8章 体形へのこだわり,体形確認,肥満感と思考態度
 第9章 摂食抑制,食事規則,摂食コントロ-ル
 第10章 出来事,気分,食行動
 第11章 不食と低体重
 第12章 終わり上手
第III部 CBT-Eの適用
 第13章 病的完全主義,中核の低い自尊心,対人関係問題
 第14章 CBT-Eと若年患者
 第15章 入院患者,デイ患者,外来患者用CBT-Eの2タイプ
 第16章 複雑な症例と併存症
あとがき
 将来に向けて
付表
 付表A 摂食障害評価法(EDE 16.0D版)
 付表B 摂食障害評価質問票 (EDE-Q 6.0)
 付表C 臨床的障害評価法 (CIA 3.0)
索引

icon 摂食障害のセルフヘルプ援助 患者の力を生かすアプローチ発行年月2010年5月西園マーハ文/著
【内容】
患者の力を生かして摂食障害の治療を効果的に進める
「セルフヘルプ援助」とは、患者本人の力を引き出しながら治療していくアティテュード。摂食障害の治療を効果的に進めるその理論と臨床での使い方について、9つの創作症例をベースに、さらに資料編の「患者の力を生かす13のツール」も交えながら、具体的かつポイントを押さえて解説。有機的で立体的に張り巡らされたクロスリファレンスによって、「知識がつながる。理解が深まる。そして実践したくなる!」
【目次】
第1部 理論編
第1章 摂食障害の特徴と治療-治療の難しさを乗り越えるために
 1 はじめに
 2 症状の理解-セルフヘルプに導入しやすい症状
 3 セルフヘルプ,指導付きセルフヘルプ
第2章 さまざまな治療法とセルフヘルプの生かし方
 1 従来の治療法の再考
 2 指導付きセルフヘルプに活用できる考え方と技法
 3 セルフヘルプを援助する治療者像
 4 実際の会話にみる治療関係
 5 医学的処置が必要な状況
第3章 治療の流れとセルフヘルプの生かし方
 1 多職種連携と本人の治療動機
 2 組織を超えた初診時の連携
 3 紹介時の注意点
第4章 指導付きセルフヘルプについて-さらに知っておくべきこと
 1 症状モニターをしないほうがよいとき
 2 ライフサイクルとセルフヘルプの位置付け
 3 海外での試み
第2部 実践編
第5章 初診時の外来でのセルフヘルプの導入
 CASE 1 テーマ:家族はあまり心配していない中学生に対する治療の導入
   【小児科医×Aさん(15歳女性,中学3年)とその母親】
 CASE 2 テーマ:家族の不安が強い高校生に対する治療
   【内科医×Bさん(17歳女性,高校2年)とその母親】
 CASE 3 テーマ:ライフイベントを動機付けに生かす(栄養指導の併用)
   【精神科医と栄養士×Cさん(30歳女性,会社員)】
 CASE 4 テーマ:症状悪化への気付き(過活動の理解)
   【精神科医×Dさん(24歳女性,元会社員で現在資格試験浪人中)】
第6章 さまざまな場面でのセルフヘルプの導入
 CASE 5 テーマ:健診結果から受診につなぐ
   【養護教諭×Eさん(14歳女性,中学2年)】
 CASE 6 テーマ:学生相談の途中で明らかになった過食嘔吐の問題
   【臨床心理士×Fさん(19歳女性,大学1年)】
 CASE 7 テーマ:子育て相談の中で明らかになった摂食障害とうつ状態
   【保健師×Gさん(28歳女性,育児中の母親)】
 CASE 8 テーマ:病棟での看護師の対応
   【看護師×Hさん(20歳女性,入院中)】
第7章 過食症への対応
 CASE 9(Part 1) テーマ:食生活の安定化と症状モニタリングの導入
   【精神科医×Iさん(20代女性,会社員)】
 CASE 9(Part 2) テーマ:背景の分析とより安定した症状コントロール
   【精神科医×Iさん(20代女性,会社員)】
第3部 資料編
資料1 週2回の体重と脈の記録
資料2 家族の責任と本人の責任について話し合うためのチャート
資料3 食生活を変えたいかについての質問
資料4 変えたほうがよい理由と変えないほうがよい理由
資料5 食事の時間,場所,内容
資料6 安心食材リスト
資料7 経過表
資料8 成長曲線の記録用紙(女子用)/成長曲線の記録用紙(男子用)
資料9 1日の生活リズム記録表
資料10 症状がよくなったり悪くなったりするきっかけ
資料11 治療者が渡した記録表
資料13 今週のまとめシート
資料12-1 過食症の記録用紙(基本バージョン)
資料12-2 過食症の記録用紙(過食の背景を含めたバージョン)
資料12-3 過食症の記録用紙(症状出現時の状況を詳しく記入するバージョン)
参考文献
索引

icon 精神障害領域の作業療法発行年月2010年6月
【内容】
精神障害領域の作業療法について、疾患別にプログラム立案の課程と援助の実際を、豊富な事例を交えて解説。プログラム立案時に陥りやすい落とし穴から抜け出すための「7つの原則」を紹介。

索引

icon 覗いてみたい!?先輩OTの頭の中 精神科OTの醍醐味!発行年月2010年5月苅山和生/著
【内容】
20年にわたり精神科作業療法の臨床に携わってきた著者が、その「頭の中」を開陳する。対象者や後輩への日常的な声かけや挨拶、申し送り……、そんな何気ない言葉や動作一つひとつに、どんな意味が込められているのか!? 連載時に紹介した12のシーンをもとに、後日談や類似したケース等、25のサイドストーリーをプラス。盛りだくさんのエピソードや数々の「苅山語録」を通じて、精神科作業療法の醍醐味を描き出す。自然体かつ細やかなその臨床、そして誰よりも対象者に寄り添おうとするその姿勢は、あなたの作業療法を必ずや深めてくれることだろう。

【目次】
はじめに
Part 1
Ⅰ この出会いから
Ⅱ 精神科作業療法の前提
Ⅲ 精神科作業療法の醍醐味
Part 2
プロローグ
  ある日の嬉しかった瞬間
Case 1 出会い
  Side Story 僕も緊張の中で
Case 2 リアルなモデル
  Side Story 語録「らせん階段」
         授産施設の片隅で
         肯定できる理由探し
Case 3 どこまでが「ボク」
  Side Story つまらない人間です
         私と私以外の境界線「間」
Case 4 目盛りを探そう
  Side Story 政夫さんとのその後
         後輩 OTの視点
         エッチな話題も逃げないで
Case 5 他に寄り添い自ずから休す
  Side Story 「荷物,持たせてください」
Case 6 情報を“納め集める”
  Side Story 申し送りの舞台裏
         連携で悩んだときに
Case 7 ちょうどいいは自分でみつける
  Side Story Give & Take
         わがままの受け入れ方
Case 8 就労継続支援とplace then train
  Side Story クールダウン
         仕事としてのOT感
Case 9 挨拶は“参加”への定期券
  Side Story 挨拶のさまざまな使い方
Case 10 祭り前夜と環境づくり
  Side Story もう1つの祭り前夜
         「誰がしてもいいと思う」
Case 11 合成の誤謬に気をつけて
  Side Story 「社会」,「一般」に気をつけて
         Not in my back yard
Case 12 なされたことを知る=恩
  Side Story 「すみません」の中
         痛みをやわらげる作業
         自己を安全に語る
エピローグ
  今できることに
おわりに

icon icon 精神障害と作業療法 治る・治すから生きるへ発行年月2010年3月山根寛/著
【内容】
作業療法の治療・援助構造と治療機序をはじめ、作業療法の手順・実践、精神科作業療法の理論・モデル・関連療法などを解説。作業療法の基本にそって全編の整理と加筆を行った第3版。

【目次】
1 ひとと病 
2 精神の病と作業療法
3 精神障害に対する作業療法の視点
4 作業療法の治療・援助構造と治療機序 
5 作業療法の手順 
6 作業療法の実践 
7 疾患・障害特性に応じた作業療法 
8 精神科作業療法の理論・モデル・関連療法

索引


icon 今日から始める統合失調症のワークブック発行年月2010年3月
【内容】
(序文より抜粋)
本書の使い方
「統合失調症」とは、精神保健の専門家が精神疾患の1つの病型を記述するのに用いる名前です。統合失調症を患うことは恐ろしい体験であり、あなたの人生すべてを台無しにしてしまうこともあるのです。

統合失調症では、下記のような場合があります。
■自分に対する信頼を失うことがあります
■あなたと家族や友人との関係に、問題を引き起こすことがあります
■仕事や学習に支障をきたすことがあります
■患者の中には、自分自身を傷つけたくなる人もいます
■患者の中には、症状が悪化した時に罪を犯す人もいます

このワークブックは数章に分かれており、読者に病気についての情報を与えてくれるでしょう。
■「統合失調症の人たち」に何が起こっているのか
■統合失調症は人生にどのような影響を及ぼすのか
■どうやれば病気と付き合いながら生きていけるのか
困難を切り抜ける自信が得られ、あなたが自分の病気をコントロールできるようになることを目指しています。

患者、家族、専門家が1つのチームとして力を合わせれば、統合失調症の症状はそれほどの問題にはならないと言われるようになってきました。これらの章を通じて、こういった協力関係を作っていくことを目指しています。
●あなた自身の病気を理解すること
 以下に挙げたのは、誰もがとてもよく知っている難しい病気、統合失調症について話し合う場合に、あなたやあなたの家族、仲間が切り出すような、ごくありふれた質問です。これらの質問はこれからの章の進行に沿ったものになっており、願わくは、あなたがずっと前向きな人生を過ごせるような自分の理解を高めるための情報をもたらしてくれるでしょう。
【目次】
第1章
・精神病とは何ですか?
・統合失調症について、世の中の人はどう思っているのでしょうか?
・日本では、何人が統合失調症だと思いますか?
・統合失調症かどうかを調べる検査はありますか?
・統合失調症にかかるとどうなりますか?
第2章
・統合失調症は遺伝すると思いますか?
・ストレスは統合失調症の原因になると思いますか?
・非合法ドラッグを使っていて精神疾患になった人のことを、誰か知っていますか?
第3章
・統合失調症は、脳と関係がありますか?
・統合失調症の原因とならないものは何ですか?
・有名な人で統合失調症にかかっている人はいますか?
第4章
・症状にはどのようなものがありますか?
第5章
・統合失調症は治療をすることができますか?
・薬にはどういう効果がありますか?
・私が飲んでいる薬には、どのような副作用がありますか?
・薬を飲むのを止めたら、どんなことが起こりますか?
・薬を飲んでいる時に、アルコールや非合法ドラッグを摂取したらどうなりますか?
・私はタバコを吸ったり、カフェインを含む飲み物を飲んでもいいのですか?
・精神病の症状が悪くなったら、私はどうなるのでしょうか?
・薬を飲み続けることがどうしてそんなに大切なのでしょうか?
第6章
・自分の良い状態を保つために私に何が出来るでしょうか?
・私にとって再発の「初期警告サイン」は何ですか?
・どのようにして私は再発を防ぐことが出来ますか?
・どのように私は「声」に対処出来ますか?
・自分の奇妙な考えに対応するために、私には何が出来ますか?
・私はどのように自信を取り戻し、自分の生活を立て直すことが出来ますか?
・この病気は私の家族や友人との関係に、どのような影響をもたらしますか?
索引

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命令幻聴の認知行動療法発行年月2010年3月
【内容】
本書は,統合失調症の命令幻聴に対する治療マニュアルである。苦痛で危険性を伴いながらも有効な治療法が存在しなかった命令幻聴に対し,著者らはその理論モデルを構築し,認知行動的アプローチを開発した。8つの適用例を中心に,治療プロトコルを実践的に提示し,このアプローチの有効性と課題を探っている。精神医療関係者にとっては革新的かつ興味深い内容である。
【目次】
第1章 命令幻聴とは
第2章 認知へのアプローチ VS. 準‐抗精神病薬的アプローチ
第3章 命令幻聴の認知行動療法マニュアル
第4章 トム
第5章 ジョアン
第6章 トニー
第7章 ナオミ
第8章 ジャニス
第9章 サリー
第10章 ケビン

索引


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精神疾患と認知機能発行年月2009年11月
【内容】
近年、新規抗精神病薬が導入される際に、認知機能を改善する、あるいは障害することが少ないという特徴があげられている。このことを契機として精神疾患における認知機能に感心が集まった。そこで各種精神疾患における認知機能とその障害について研究し、病態の解明とともに診断、治療に結びつけることを目的に「精神疾患と認知機能研究会」が発足した。
研究者によっては、認知機能の意味内容が微妙に異なっている。そのような理由により、認知機能とはなにか、また、さまざまな精神疾患で認知機能障害その疾患や症状とどのような関連があるのか、治療が認知機能のどのような側面を改善するのかなど、包括的な立場でまとめることが必要な急務となった。
本書は、この領域の今後の発展のために、さらに最新の知識を付け加えて本邦初の精神疾患と認知機能に関するまとまったモノグラムである。
【目次】
第1章 認知機能について(山内俊雄)
第2章 認知機能の基礎
第3章 認知機能をどう捉え、評価するのか
第4章 精神・神経疾患と認知機能
第5章 認知機能とその改善


iconicon icon 精神医学を知る メンタルヘルス専門職のために2009年07月
【内容】
心理職、福祉職はじめ、精神医療の現場にかかわる全ての専門家のための手引き。精神医学の基本的な発想から、各障害研究・臨床の実際、最新の生物学的知見までを紹介。
【目次】
序 加藤進昌
第1部 生物-心理-社会の見かた
1 精神医学への誘い(金生由紀子)
2 臨床心理学と精神医学(下山晴彦)
3 心と身体(加藤忠史)
4 ライフサイクルと精神医学(金生由紀子)
第2部 精神科医の診かた
5 不安障害と人格障害(林 直樹)
6 気分障害(松尾幸治)
7 統合失調症(安西信雄)
第3部 ライフサイクルの視点から
8 乳幼児精神医学(本城秀次)
9 発達障害(金生由紀子)
10 老年精神医学(小林深雪・天野直二)
第4部 生物学の視点から(1)----脳科学を中心に
11 神経心理学・脳科学(笠井清登・荒木 剛)
12 生物学と精神病理(福田正人)
第5部 生物学の視点から(2)----遺伝と薬理
13 遺伝学(佐々木司)
14 精神薬理学(中込和幸)
連続コラム 「リエゾンの視点から」(中嶋義文)/「自殺」(高橋祥友)/「リハビリテーション」(池淵恵美)/「ターミナルケア」(木下寛也)/「PTSD」(飛鳥井望)/「睡眠」(本多 真)
索引

iconicon icon うつ病リワークプログラムのはじめ方2009年07月
【内容】
うつ病からの職場復帰――
Re-work〈もう一度働く〉ための治療とケア。
うつ病で休職する社員の増加は周知の事実。職場復帰の道が開かれてはきたものの、一時的な回復で復帰しても、また悪化し再休職に至るケースも目立つようになってきました。
いったい、どのような治療を受けたら、うまく職場復帰できるのか。
それを判定する医師は、その判断を、どの基準で決めればいいのか。
他に先駆けてその問題に取り組んできた「うつ病リワーク研究会」の復職支援プログラム(リワークプログラム)を、医師、看護師、心理士、作業療法士らのチームがどのように治療に反映させているか、事例を交えながら紹介します。
●リワークプログラムは全人的な援助です。職場で働いて病気になり、悲しい、悔しい思いをしながら、でも、自分と家族のために、もう一度職場に戻ろうとしていくプロセスへの支持、他の参加者との支えあい、プログラム全体から受ける癒しなどが必要です。(中略)リワークとは、患者さんが、病気を自分の一部として受け入れながら、社会に復帰していくプロセスです。病気であることを受け入れた上での、自分の人間性、同一性再獲得のプロセスといってもよいでしょう。(本書「はじめに」より)
【目次】
●第1部
うつ病リワークプログラム 理論と実際
1.うつ病リワークプログラムの現代的意義
2.うつ病リワークプログラムの経緯と背景
3.うつ病に関する心理教育
4.プログラム作成のポイント
5.評価方法のポイント
6.スタッフのかかわり
7.アクシデントへの対応
8.リワークプログラムの実務
●第2部
うつ病リワークプログラム 各施設の実践例
NTT東日本関東病院
メディカルケア虎ノ門
品川駅前メンタルクリニック
宇治おうばく病院
さっぽろ駅前クリニック
索引

iconicon icon 精神看護エクスペール 52009年07月
【内容】
精神疾患の各回復段階や終末期におけるリハビリテーションの考え方や援助の方法,退院後の地域におけるリハビリテーションとして,訪問看護,デイケア,就労支援について解説しています.また,作業療法,SST,心理教育といった関連技法も紹介し,そこで求められる看護の役割を解説しています.さらに障害者自立支援法に基づいた,精神障害者が利用できる社会資源についても紹介しています.
【目次】
第1章 リハビリテーションの歴史と理念
第2章 障害とは ― リハビリテーションの視点から
第3章 精神科リハビリテーションと看護
第4章 地域リハビリテーションと看護
第5章 関連技法と看護


icon 地域生活を支援する社会生活力プログラム・マニュアル 精神障害のある人のために2009年06月
【内容】
障害のある人が自立し豊かな生活を送る力(社会生活力)を高めるためのトータルプログラム・マニュアルの第3弾。精神科医療、金銭管理ほか、日常生活場面のなかから25のテーマを絞りモジュールを設定。精神障害のある人の自立支援、地域移行にかかわる方に必携の一冊。
【目次】
1 序論―精神障害の理解(精神保健の意味
精神疾患の概略
国際生活機能分類(ICF)にそった理解
精神障害リハビリテーションおわりに)
2 総論―社会生活力プログラム(SFA III)(社会リハビリテーションと社会生活力
社会生活力プログラムの基本理念
社会生活力プログラムの実施方法
実施モジュール選定によるコアプログラムについて
社会生活力プログラム(SFA3)の構成)
3 実践―社会生活力プログラム(生活の基礎をつくる
自分の生活をつくる
自分の理解とコミュニケーション
地域生活を充実する
自分の権利をいかす)
索引

iconicon icon 統合失調症の作業療法の進め方2009年04月堀田英樹/著
【内容】
作業療法の臨床例を多数あげ,作業療法評価のもととなる患者の面接や作業中の様子を臨場感あふれる会話形式などで紹介.統合失調症患者の特徴の解説もあり,疾患の理解を踏まえたうえで,事例から作業療法士が観察・介入すべきポイントなどがわかるようになっている.他施設の取組みを参考にしたい作業療法士や作業療法の実際を知りたい実習生にとって好適な書である.
【目次】
1 作業療法をはじめる前に(統合失調症を対象とした作業療法
統合失調症による精神症状の理解 ほか)
2 作業療法のための情報の収集・評価(作業療法の過程および作業療法評価の理解
作業療法評価のための他部門からの情報収集 ほか)
3 作業療法の展開(作業療法の目標の設定と作業療法計画の立案
作業療法の準備と作業療法への参加の促進 ほか)
4 長期入院患者への作業療法の理解(退院を促される長期入院患者の理解
長期入院患者の作業療法の適応 ほか)

iconicon
新世紀の精神科治療 62009年03月
【内容】
認知機能は、脳科学がその解明を目的としているものであるが、精神医学が最も重要視する脳機能でもある。本巻では、精神疾患における認知のメカニズムとその障害についての研究が進んでいるこれまでの知見を概説するとともに、脳科学や神経科学の知見をふまえたうえでの精神疾患への対策の進め方を考察していく。
【目次】
■認知の神経科学
1.認知の分子遺伝学的基盤
2.認知の神経病理学的基盤
3.認知の神経化学的基盤
4.認知の神経生理学的基盤
5.認知の神経心理学的基盤
6.認知の神経回路基盤
7.脳機能画像からみた認知機能
■精神疾患と認知機能
1.痴呆症における認知障害
2.統合失調症における認知障害
3.感情障害における認知機能
4.PTSDにおける認知障害
5.注意欠陥/多動性障害における認知障害
■医薬品と認知障害
1.マイナートランキライザー
2.メジャートランキライザー
3.感情調整薬 小
4.アルコールによる認知障害
5.向中枢神経作用を有する薬物
■認知リハビリテーションの基礎科学
1.神経幹細胞と神経再生
2.神経突起の可塑性
3.神経回路の可塑性
4.神経組織移植と機能回復
5.霊長類の神経発達と可塑性 治
6.大脳皮質の感覚機能における可塑性─視覚障害と機能回復を中心に
■認知リハビリテーションの臨床
1.発達障害児への教育的訓練─自閉症の認知発達治療を中心に
2.精神療法
3.認知行動療法
4.言語機能リハビリテーション
5.運動機能リハビリテーション
6.高次機能リハビリテーション
7.電気刺激と磁気刺激

iconicon icon 新・精神保健福祉士養成講座 32009年02月
【内容】
「精神保健福祉士養成講座」を全面リニューアル!
長年にわたって培ってきたノウハウを礎に、これからの精神保健福祉士に求められる知識と技術を体系的に整理しました。講義形式はもちろん、演習形式の授業や実習にも活用でき、資格取得を目指す人たちに欠かせない新時代のスタンダードテキストです。
【目次】
第1章 リハビリテーションの概念
第2章 精神科リハビリテーションの構成
第3章 精神科リハビリテーションのプロセス
第4章 医療機関におけるリハビリテーション
第5章 精神保健福祉士が行うリハビリテーション
第6章 精神科リハビリテーションの統合化
第7章 精神保健福祉施策の展開
索引

iconicon icon 統合失調症を持つ人への援助論 人とのつながりを取り戻すために向谷地生良/著2009年01月
【内容】
人が生きる,現実に暮らすとはどういうことか。精神障害を抱える当事者たちの活動拠点「べてるの家」の設立に関わった著者は,独創的な当事者研究,SSTを取り入れた専門家としての手法,など,クライエントの側からの心理援助で知られている。
精神医療に必要なのは,当事者の力を前提とした援助である。著者は,真に当事者の利益につながる面接の仕方,支援の方法をわかりやすく解説し,精神障害者への援助の心得を詳述する。
精神保健福祉士,臨床心理士,福祉,看護の専門職等,心を病む人の援助に関わるすべての人へ。

【目次】
当事者研究が開く世界—自分自身で、共に!
精神障害敦の生活拠点づくりの中で—べてるから学ぶもの
生きる苦労を取り戻す—地域における「生きにくさ」と「生きやすさ」と
セルフヘルプ・グループの意義と専門家の役割—「無力」と「弱さ」の力の視点から
仲間の力—浦河における精神科リハビリテーションプログラムへの当事者参加の現状と意義
生活の中での統合失調症の精神療法—当事者の暮らしのツールとしてのSST(生活技能訓練)
心理教育をどのように実践するか—「当事者研究」の実践と心理教育
統合失調症を持つ人への行動支援—認知行動療法的アプローチから
地域におけるPSWの役割—精神障害体験者の社会貢献に主眼を置いたPSW実践の経験から
精神障害リハビリテーションにおける人材育成—浦河における「当事者スタッフ育成」の歩みと課題
安心して絶望できる人生—向谷地生良×清水里香
人が暮らす、生きるということ—ソーシャルワーカーの“わきまえ”

iconicon icon 「精神疾患における認知機能障害の矯正法」臨床家マニュアル2008年12月
【内容】
NEAR(Neuropsychological educational approach to cognitive remediation)は、精神疾患における認知機能の改善を目指して開発された認知矯正の手法である。本書では、様々なケースや具体的な場面が多く取り上げられ、理論の実践方法や、幅広い精神科臨床に役立つコツがふんだんに取り入れられている。
【目次】
はじめに
認知矯正療法の原則
認知矯正プログラムのセットアップ
患者の紹介を受けて行うべき作業
インテークと評価
治療計画
具体的な認知機能障害の治療方略
適切なソフトウェアの選択
治療の各段階について
プログラムの評価
症例提示
課題へのアプローチの仕方に関する解析
転帰研究:NEARは有効か?

iconicon icon 精神看護QUESTION BOX 42008年12月
【内容】
「入院医療から地域生活中心へ」と転換してきている精神保健医療の動向を踏まえて,精神科リハビリテーション,精神科訪問看護,地域社会資源など,精神障害者が地域で生活するために生じている問題をQ&A形式で解説.また,患者を支える家族への心理教育やサポートについても言及.

iconicon icon 専門医のための精神科臨床リュミエール 42008年10月
【内容】
統合失調症を中心とした精神科入院患者の,退院促進および社会復帰のためのリハビリテーションや,デイケア・訪問看護・生活支援・就労支援・家族会活動などについて,政策と現状,将来の展望などをさまざまな視点から解説.社会復帰支援活動を実践する諸施設のプログラム例も詳しく紹介しています.
【目次】
.わが国の精神科医療とその課題
II.多職種によるチーム医療
III.精神科リハビリテーション
1.統合失調症の心理社会的治療
2.精神科作業療法
3.精神障害者と心理教育
4.統合失調症の認知行動療法
5.社会生活技能訓練(SST)の実際
6.相談支援活動とケアマネジメント
7.チームによる地域生活支援(ACT)
IV.デイケアと訪問看護
1.精神科デイケア
2.精神科訪問看護
V.精神障害者の社会復帰(退院促進)の実際
1.総論
2.独自の社会復帰
3.統合型地域精神科治療プログラム(OTP)による社会復帰
4.退院促進支援事業
5.障害者自立支援法サービスを利用した生活支援
6.精神障害者の就労支援
7.精神障害者の当事者活動と家族会活動-ソーシャル・インクルージョンの推進要素
8.地域社会と精神障害者
9.精神科診療所と社会復帰活動

iconicon icon よくわかる、上手につきあう統合失調症上島国利/著2008年09月
【内容】
統合失調症の前駆症状から初期症状、さらに急性期の症状まで概説し、治療から社会復帰に至るまでの過程について記述。
【目次】
第1章 統合失調症とは、どんな病気?
第2章 統合失調症を見極める、よい医師を見つける
第3章 統合失調症の薬物療法
第4章 統合失調症の薬以外の治療法
第5章 入院治療の実際
第6章 家族はどのように取り組めばいいか
第7章 地域社会でのリハビリと周囲の取り組み
第8章 患者をサポートしてくれる施設と公の制度
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