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身体運動学 知覚・認知からのメッセージ2008年11月
【内容】 従来,身体運動学といえば,運動の出力に関わる機能解剖学,運動力学,運動生理学などの機能を取り扱う学問であった。しかし近年,認知科学の急速な発展に伴い,知覚・認知機能が運動制御や運動機能に密接に関連しているという事実が次々と明らかにされている。リハビリテーション領域においても,知覚や認知機能の重要性を認識するセラピストが増加し,その成果を臨床に活かそうという気運が高まっている。 本書は,二人の筆者がそれぞれの専門である『実験心理学』と『リハビリテーション科学』の立場から認知科学の研究成果を紹介したうえで,知覚・認知機能が身体運動に対してどのような貢献をしているか,また知覚・認知の機能を理解することの臨床的重要性について,わかりやすく解説した秀逸な一冊である。
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タッチ2001年03月
【内容】
人間にとって最も基本的な感覚である体性感覚研究の世界的第一人者である著者のライフワークの結晶。とりわけ本書では手の機能と身体感覚という視点から触覚や認知に関わる問題を取り上げ、大脳の構造的基盤を分かりやすく論ずるとともに、注意や自己意識のほか、その異常や、情動など多様な問題についても言及している。
【目次】
第1章
タッチの感覚
第2章 タッチの生理学
第3章 タッチの大脳表現
第4章 痛み,痒み,温度感覚,内臓感覚の大脳表現
第5章
手の運動と体性感覚
第6章 さわる,さわられる
第7章 認識の基盤としての体性感覚
第8章 体性感覚系の基礎知識
引用
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セラピストのための基礎研究論文集 22000年05月
【内容】
本書の第1部は体性感覚の情報処理に関するテーマを中心に,神経生理学,感覚生理学などの主要な研究領域の著名な第一人者によって体性感覚の脳内メカニズムについて理解できるように執筆されている.続く第2部では,医学的リハビリテーション教育の中では十分には触れられず,したがって作業療法や理学療法の臨床でも専門的な援助ができないでいる視覚・聴覚・口腔知覚などの感覚研究に関わる最新科学の知見が集成されている.
知覚・運動(個体側の身体条件)と環境との相互作用は切り離せない要因であり,セラピストは生活者としての人間に対する統合的援助の一環として知覚の問題に取り組んでいくことが求められているが,本書は,収録された各論文を熟読玩味することで,それら基礎研究の成果を臨床の裏付けとして日々の実践に応用していく素地を手に入れることができる内容となっている.
【目次】
第1部 体性感覚の情報処理
1.触覚の研究史2.体性感覚の情報処理3.体性感覚障害の電気生理学的検査
4.手指随意運動の感覚性制御5.知覚と運動−なめらかな動きの演出
6.痛覚中枢はどこにあるのか7.老化と触覚・振動覚
第2部 生存と自己表現のための知覚
8.視覚系の情報処理−空間視と動作指向性知覚
9.視覚と触覚の相似と相違−触覚による視覚代行はどこまで可能か
10.摂食に必要な口腔知覚と情報処理
11.人と「もの」とのハプティック・インタフェース
12.聴覚による障害物知覚と環境認知 |
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知覚と認知1997年02月
【内容】
本書は、心の働きとしての知覚について、その現象と、脳や感覚器官のメカニズムに関する様々な知見を紹介する。まず感覚・知覚の基礎的な知識と、心理学における測定法等について概説した後、最近話題になっているテーマを重点的に取り上げて解説する。知覚の情報処理的研究や、認知に関する最近の研究、さらに工学的応用として、バーチャルリアリティ、ニューロコンピュータといった新しい話題にもふれる。
【目次】
1章 感覚と知覚 2章 知覚の現象 3章 視覚の基本特性 4章 聴覚の基本特性 5章 精神物理学と心理測定法 6章 感覚・知覚に関わる神経系 7章 知覚の構造 8章 知覚の発達 9章 注意 10章 知覚の情報処理的研究 11章 感覚・知覚の心理生理学 12章 認知と事象関連電位 13章 知覚研究の工学的応用 |
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知覚のリハビリテーション 評価と再教育1994年06月
【内容】
知覚中枢の再教育により知覚の回復を行なうための方法を過去の論文の検証に始まる基礎的・臨床的・実験的研究の中で紹介・解説し,その経過で開発された独自の検査法を加えて体系化する.CVA, 末梢神経損傷などの障害手の機能回復に有効な知覚検査と訓練プログラムを収録.
「知覚の評価と再教育」の確立・普及をめざして活動するセンソリーリハビリテーション研究会が,手の外科医ととともに翻訳を完成させた.
【目次】
第1部 基本にかえる
第1章 古典 第2章 新しい形態学 第3章 感覚の神経生理学的基礎
第4章 神経断裂後の感覚小体 第5章 神経修復後の感覚受容器
第2部 知覚の評価
第6章 理論的ではあるが機能的でないもの 第7章 知覚回復のパターン
第8章 動的2点識別テスト第9章 振動覚と音叉 第10章 手の知覚検査
第3部 知覚の再教育
第11章 手の神経修復の成績 第12章 知覚再教育
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パーセプション 発達の根源から言語の発見まで1993年12月
【内容】
本書は,学習理論の中に触-運動覚からの感覚入力の重要性を前面に打ち出し,複雑な技能学習を支える知覚-認知機構の本質について大胆で全く新しい考え方を提示する.問題解決を行うことや複雑な言語・非言語的行動の習得と触-運動覚の関係に注目し,著者らの20年以上の臨床上の経験と精神物理学,心理言語学,発達と認知心理学等の研究知見を統合して,感覚-知覚系が行動機能をより高度に発達させる上で果たす重要な役割について述べている.
【目次】
第1部 現実性のなかで生きている
第2部
現実性のなかでの失敗(彼らは変だと周囲の人は気づいている
私たちの観察では、彼らは能力をもっている。しかしそれを使えない
触―運動覚からの情報が欠如すると、どのようなことがおこるだろう)
第3部
現実性のなかで学習する(問題を解決することが発達の根源となる
問題を解決したことが感じとれる
日常生活上の問題を解決することで触―運動覚による経験が内面化する)
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